No.110 環境作り

先日、子ども達を迎えて学校からの帰り道、「ドスン、ドスン」と、どこからか大きな音がする。

何か踏んだ?とか思ってたら、前を走るどこかの事業所の車の後部座席に乗っている子が

思いっきり窓ガラスを叩いてる。窓がしなって割れるんじゃないか?と思うくらい。

更に驚いたのは、同じ列にヘルパーは乗ってなくて、その子を制する人もなし。

無理に止めさせたら、余計に酷くなるからだろうか?

でも、やっちゃいけない事は、ちゃんと教えないと。

健常児だったら? 自分の子だったら?

そのまま放っとくって事はしないと思うんですよね〜

障害児相手となると、何故か 個人を尊重するって事を履き違えて、放っとく事になっちゃう。

小さい時に大事な事を教えず わがまま放題にしといて、その後はどうするんだろう・・・・

ずっとずっと昔、アメリカへ行った時の事。

空港に着いてすぐ、勝手にカバンを車に運んでくれて、

「はい、チップちょうだい」に先ずびっくりしたけど

10日ほど居て一番印象に残ったのは、広い大地でもなく

ユニバーサルスタジオでもなく みんな、やけにあいさつをするなぁという事。 

人混みの中を前に行きたい人、ちょっとだけぶつかった人、

相手に少し待っててもらった人など。

当時アメリカに住んでた妹に言わせると、アメリカ人は調子いいからでしたが

日本では、「あれ?(礼とか)何にもなしかよ」って思う時でも、

アメリカではことごとく返ってくる。

お調子者であろうと、応答があるのは気持ちのいいものでした。

(彼らは自然に発していて習慣になってるんだろうと現在の妹談)

帰国した後、この話を、以前 高校の先生をしていらした方に話すと

僕は何を教えてきたんだろう。 勉強よりも大事なことだったと仰ってました。

(若造の話を真摯に受け止めてくれる方だから、授業は

しっかり教えて来られたと思います)

でも、その後 知らない同士でも挨拶する習慣が日本の中にもある事を知りました。

それは、ぽぽろで土曜日に行く山登りでの最中。

こちらが登ってる時に下山してこられるほとんどの人が「こんにちはー」とあいさつをくれる。

中には「もうちょっとだよ〜 頑張れー」と子ども達に温かい言葉を掛けてくれたりもする。

子ども達の中には、やりとりが楽しくて 同じようにあいさつする子も。

同じ事にチャレンジしている仲間意識なのか、みんながあいさつするようになるんですよね。

何より、こういう環境になってるから、誰が入って来ても同じように輪が広がる。

福祉の環境も、人に寄り添うとか将来を考えて放っとかないとか(当たり前ですが)の

共通認識の下で毎日が進められてれば、劇的に変化するんですけどね。

あいさつする事より複雑ですが、そんな日を夢見てはいます。

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