No.120 声なき声

 今、夏休みで 少し大きな公園に行く事も多いと思いますが、近年、よく目にするようになったのが、採集禁止の立札。

カブトムシは、クヌギやコナラの樹に集まるよと、センター内に書いて学習の場を設けておいて、でも、採ったらダメ。

子ども達が虫採りも出来ない公園って・・・・  里山の公園ではなく、博物館なのでしょうか。

大人の事情で、勝手に決まりを作られる。

そもそも昆虫が減ったのは、大量捕獲する輩が居るからと思っていたのですが

主たる原因は、枯れ木や落ち葉を撤去して、芝生を植えて農薬を撒く。

いわゆる環境改変が原因だそうです。

枯れ木や落ち葉をそのままにしておくだけで、虫が戻るそう。

きれいきれいにしようね〜と、またもや幼児だけに優しい公園にしている気がする。

(公園にある遊具が、どんどん幼児化しているのは、本当に残念です)

 その虫がどういう場所に居るのかを学習し、実際に行ってみると人の気配で逃げる虫もいるし

注意深く見てないとみつからない虫も多い。

蚊に刺されたり、蜂に驚いて逃げたり、そんな試練を乗り越えて

自分で採った喜びを得て、今度は自分で飼育する。

どんなエサがいいのか、どういうものを一緒にカゴに入れたらいいのか?

死んでしまったら、命の尊さを知る。

ここまでのサイクルで学習と呼べるんじゃないかと思う。

ぽぽろの子ども達は、飼育するのは難しいと思うけど、昆虫が怖かった子達も

少しずつ大丈夫になってきています。(犬が怖い子に多い気がする)

慣れるって大きいですよね。

残り少なくなってきた夏休みだけど、普段とは違う経験を積めるといいなぁと思います。

虫達の声を聞けないのは、子ども達の心の声を聞けないのと同じだと思う。

子ども達は、平気そうな顔をしていても、心の中は傷ついていたり、懸命に頑張っていたり・・・・

そういった細かな心の動きを察知するのが、親であり先生であり、僕らに課せられた事。

そして、苦しみや悲しみがわかった上で、それに打ち克つサポートを一緒にする。

苦しかったでしょ→何してもいいよ→私いい人

それではダメ。

この業界 そこんとこわかってない人多いから(^_^;)

子どもの気持ちをわかった上で、やっていいこととやってはいけないことを教える事も必要。

(何でもOKの王様にさせない)

自由を得るのは大変なんだよ〜と、一緒になって考えるのもいいですよね。

環境も子どもたちも、いい加減な事をしていると、後で必ずしっぺ返しが来ますから。

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