No.125 人間らしい生活

 先月、自閉症者を主人公とした映画 "レインマン" を、久しぶりに見ました。

これは、トム・クルーズ扮するチャーリーが、ずっと存在を知らされてなかった自閉症者の兄と出会い

初めて知る自閉症者の奇異ともとれる行動に驚きながらも、交流を深めていく映画です。

そこで、改めて見てみると 途中で病院に寄るシーンでおや?と・・・・

自閉症と話しても看護婦が全くその症状を知らないんですよね〜 聞いた事ない病名みたいな。

1988年の映画で少し古いですが、それでも色んな人種が共生してるアメリカなのに

意外と進んでないんだな〜と感じました。

そう言えば、以前ぽぽろを使ってたアメリカから来た子。(またアメリカに戻りました)

アメリカでの対応に、疑問点があったっけ。

 子ども達が、自分の意思を伝えるのに苦労していて、その部分を補助する為に、様々な療法があります。

そのスタイルを、家族や支援者が統一して実践する事も難しいですが

それが出来たとして、その輪の外に出る事は考えないのだろうか?

いつも疑問に思います。

周りの人がよき理解者ばかりなら、本人は居心地がいいと思います。

でも、その輪の中ならという条件付きでいいのだろうか?

本人が居心地がいい場所を周りが作り過ぎると、輪の外に出た時は余計に苛酷になる。

外に出たら、急な変更箇所などたくさんあって、いつもと同じ環境を提供してくれる訳ではないし

出会う人誰もが自分の良き理解者なんて、僕らもあり得ないですよね。

ならば、その子自身の生きる力をつける方がより重要と思います。

相手がわかってくれなくても、すぐに怒らないように出来たり、

急な休館日で好きなとこに行かれなくても、我慢出来る力をつけたり。

 映画では、最終的に レインマンは、施設に帰って行きます。

決まった時間にお気に入りの番組を見て、決まった時間に食事(メニューも事細かに決まってる)

着る物もなんでもかんでも決まっていて、パニックにならないような設定。

安心して暮らせる穏やかな生活。 老人じゃないのに(^_^;)

一方、チャーリーがレインマンを施設から連れだした時は、色んな制限を壊されて

喚いたり、パニックを起こしたりしますが(チャーリーもわからないなりに歩み寄ってます)

今までと違う物を食べたり、カジノでカードゲームをしたり、

ダンスを覚えたり、ギャグを言えるようになったりなどなど・・・・

こっちの方が人間らしい生活と思いますが、皆さんはどう思われますか?

ご質問などは遠慮なく、ご連絡ください。

受付時間
9:00~13:00
定休日
土日祝祭日

留守番電話になっている場合はメッセージを残してください。

後ほどこちらからご連絡します 

お電話でのお問合せはこちら

045-841-5553

歩々路(ぽぽろ)は横浜市港南区にある知的・発達障害児者及び家族のサポート事業所です。