No.139 得る物

 いつものぽぽろでの活動時の事。 

男の子をトイレに連れて行く時に、ふと「立ってさせてみようか?」と。

その子は、今まで誰が担当になってもトイレでは座ってするのが定石。

だから、立ってオシッコをする事なんて知らないのでは?

とりあえずとやってみましたが、その子としては何でここなの?と思ったのか、全くしてくれない。

最初は、何も出来ませんでしたが、その後練習して出来るようになってくれたらな。

と、ここで その子のお母さんはどう思うだろうか?という思いが・・・・

真っ先に思ったのが、家で立ってするようになったら汚れて困るとか?

だけど、それはお母さんの想いであって、子どもの想いじゃないですよね。

子供たちにとって、出来る事が増える事は喜ばしい事。

ヘルパーさん達も、よく気にしてくれてる "子供たちの家族を支える"って部分も

私たちの仕事の中で、大きなウェイトを占めてると思うのですが

そこを気にしすぎると本来の目的が見えなくなってしまう。

立って出来るようになっても汚すなら、もっと上手に出来るように練習したり

汚したらきれいにする事も覚えればいいのかも。

障害児に限らず、「あれが救急車だよ」と教えたら、救急車が通る度に、救急車、救急車〜!と

言ってうるさい事もあるでしょう。

「お母さん、味噌汁を捨てると 魚が棲める水に

戻すまでにお風呂の水○○杯必要なんだよ」

と、学校で習ってきたばかりの事を言う中学生。(実際に言ってた塾の教え子^^;)

うるさかったり面倒だったりするけど、子供たちが知ったり出来るようになった事は悪い事じゃないんですよね。

むしろ、プラスな事。

 なんか、子供たちが 何もなく穏やかに過ごす事がいい風潮な感じするけど

それって、ホントに本人の為?

周囲の人たちが、穏やかに過ごして欲しいって願ってて、そっちに持っててる気がしてます。

もちろん度を超した自傷や他害、精神的にマイっちゃう事などは防げればいいけど

ちょっとした不安や、ストレスとかはあって当然。

みんなそういうのを持ちながら生きている。

障害があるからと、何もかも取り除いていいものか?

そういうのまで取り除こうとするのは、障害者を逆差別してると思います。

しかも、取り除く事によって精神的にどんどん弱くなるのが困りモノ。

(自分の好きなようにしていたら、耐性が全くつかない)

 今日、公園の鉄棒に乗って体を支える事が出来た子が居ました。

以前、鉄棒に乗った時にお腹で支えて痛かったのか なぜか、鉄棒を見ると逃げ回ってました。

そこで、先ずは鉄棒を触るだけでOKにし、その次は鉄棒を持ったままジャンプ。

何日もかけてそこまでたどり着き、ある日 公園にある健康器具を使ってみると

ジャンプして乗り、腕で体を支える事が出来ました。 鉄棒と同じなのに、嫌なイメージがない?

そして、今日 改めて鉄棒でやってみたら見事に☆

しかも、ニコニコ(^.^) 自分でも達成感持ってくれてるのかな〜

"いやならやらなくていいよ" としていては、こういうものは得られない。

苦手な事も頑張ってやってみたり、新しい経験をする子供達は輝いてます。

もうすぐ新しいシーズン到来。子供達には、たくさんのものを吸収していって欲しいです。

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