No.175 どんな仕事も

 先月号の10パズル、全部出来た方はいらっしゃいましたか?

ヘルパーTさんの息子さんから、早々に全部解けたと連絡をいただきました。

計算の途中で分数を用いるのが4つあったのですが、さすが大学生(この4月から(^^)/)

僕も、あれから出来てなかった残りの2個も解けました。 そして・・・・

世界制覇! 世界中の国を、全て覚える事が出来ました。

前回お伝えした通り色んな事を同時に覚えたりしていて、こんな衰えた脳でよく出来るなぁと思っていましたが

受験生は、こんなの比較にならないほど、たくさんの事を同時に覚えてますよね。

受験突破のみなさん、おめでとうございます♪

前号で紹介した”QuizKnock”で、灘中の入試問題を解こうってのがあったのですが

算数の最初の1問から難しい。東大生が10分かかってやっと出来るほどでしたが、これには解き方の工夫があって

それをみつけられるかどうかが時間短縮のカギでした。

これを見て、小学生がこれをみつけられるのかぁ!

感心すると同時に、ん? これでいいの?って疑問が沸いてきました。

その法則に気づくのはいい事なんだけど、要領がいい人間だけが生き残っていく気が・・・・

そんな事はないって思う自分も居るのですが、もう一方では、道徳的な事を教えずに

こういう小手先な事を教えてるから、社会が歪んでいくって気持ちも。

普段からよく思う事で、行政がやる仕事を民間になるべく振り分けといて、自分達は定時に帰る。

今度のGWもそうです。 

サービス業も休んじゃえばいいのにって思う。

休みの人達が遊びに行っても、食べ物屋や娯楽施設もどこも閉まってればいいのにと(笑)

どれだけ楽をするかに頭を使ってるように思えてならないんですよね〜

どんな仕事でも誰かの役に立っている。その報酬としてお金をいただいている。

しかし、最初の前提を忘れている人達が増えてるんじゃないかと。

今年の頭に3年振りにチリから帰国した元ぽぽろヘルパーのYさん。

先月末に、チリからパラリンピック選手団が視察の為来日。(カヌーの選手2名)

そのお手伝いをしたそうなのですが、空港に着いた時に車いす2台が出て来ず。

以下、Yさんからいただいたメールです。

『 都内で起こった信じられなかったこと(箇条書きです)

①ロストバッゲージで時間が遅れたことにより、予定より遅い成田エクスプレスに変更。

切符を買い直しました。

成田空港駅の改札を通る際、JR職員が「事前に連絡受けていないため、車いすのご案内はできません。お客様の安全と生命をお守りしていますので!」と(マニュアル通りの?笑)大声を張り上げた。

計画通りに行かないと何も対応できないらしい…。

②成田エクスプレスと新幹線の車内通路は、

車いすが通れる幅は無く、選手を担ぎ上げて移動。

③新幹線は、車いすが通れる扉は1つの車両の1か所の扉

だけ。しかし指定席の席が扉から遠く、席までたどり着けない…。

④都内のJRや私鉄の乗り換えエスカレーターは、

車いす1台が精一杯。2台は入らないので結局2往復…

2倍の時間かかります。(3台、いや5台とか多くなったら

大変です)

⑤某ホテルで、障害者用の部屋を事前に予約していたにも

関わらず、普通の部屋しか空いていない…と。

入り口ドアは車いすが通らずに、やはり選手を担ぎ上げての

出入り。もちろんバス・トイレも普通のモノで、無理やりトイレだけは彼らなりに使用。バスは使えず。

⑥東京駅で新幹線に乗り換える際、選手の一人がどうしても我慢できなくて

障害者用のトイレに入っていった。JRの案内係員は、新幹線の時間が迫っていたため、

選手のトイレのドアを無理やり開けようとし、ドアが開くと同時に選手を車いすごと引き出して激怒した。(選手の人権、プライド等、何も考えていない対応…)

上記のように…都内で過ごした1日半は、日本人としてホスト国として、とても恥ずかしく感じました。

(来年の本番はどうするのでしょう?)

例えハード面を整備しても(障害者用のモノを作ったとしても)、使うのは人です。

どこかで”おもてなし”という言葉をはき違えているように思います。

人と人とが心から分かり合えることが…まず必要なのではないでしょうか…。 』

それほんと?って思うほど、酷い対応です。

仕事でやってるとしても、先ずは人と人ですよね。

予定外の状況になったら、今の状況を踏まえてどうするかを判断する。

普段から考える事に慣れておく事が大事だと思います。

それを出来ない人間だと見越して、自分達の身を守るマニュアルが作られてるのかな。

それに仕事って、誰かの役に立つもので、自分の体裁を守る為のものではないと思います。

福祉的な仕事は、直接役に立てるんだから、遣り甲斐は大いにあると思うんですけど、

うまくやれてない事が多いかも知れない。

障害児の余暇活動で、たくさん遊んだって、ずっと動き回ってる訳ではないですよね。

子どもたちが何もしないでゆっくりする時間を持ったり、子ども達を観察する時間も必要なのに

誰かよその人が近くに来ると、ヘルパーは何もしてないのを見られるのが気まずいのか、

必要ないのに子どもに話しかける。

子どもとしては、求めてないし いらない事。 自分の体裁の為のみで、明らかに役に立ってない。

自分に考えがあれば、何もしてないと見られても「ほんとはしてるんだよ」と堂々としていられるのに。

予想外の出来事でパニクったり、迷ったりした時、自分は何の為にその仕事をしてるのか?

振り返ってみたらいい答えが出るのではと思います。

『 一方、ホストタウンとなる宮城県加美町での滞在は都内とは違い、

町長さんをはじめとても温かい人達に迎えられました。    

カヌー練習場や他スポーツ施設の視察、意見交換を行い、在日チリ大使、在チリ日本大使等も  

歓迎レセプション、晩餐会、調印式に出席され、チリの選手団もすっかり加美町の

”おもてなし”に満足されていました。 』

人、環境によって違いますね〜

加美町の方々には、下落した日本の評価を戻してくれて感謝です。

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