No.183 普通な社会で

 "gifted"って映画を見ました。 これは、数学において天才的な能力を持つ少女に

日常を排除して英才教育を受けさせるか、普通の生活を維持する事を優先させるのか

大雑把に言うと、そういう話でした。

ちょっと悩むとこではあります。 世界を変える程の発見をするかも知れない人類の宝。

本人の意思など関係なく英才教育を受けるべきと思う大人と、普通に生活をさせようとする大人。

自分も、オーボエ吹きの同級生が、日本に帰って指導に力を入れたいと言ってた時に

これだけの才能ある人間が、本場で楽器を吹かないのは罪だと思った事があります。

その後、僕の考えは杞憂に終わって未だドイツのオーケストラで吹いていますが

どんなに才能に恵まれようが、その人なりの価値観があって、幸せの感じ方も人それぞれ。

一般の人に辿り着けない境地に居る人が、それを放棄するのはどうなの?と思いましたが

当の本人にしてみれば、普通の人間と一緒なんですよね。

 それを、ぽぽろの子供たちに置き換えて考えてみると、

特別な障害を持っていても、普通の人と同じように、

友達と遊んだり、学んだり、社会との関わりを持ちつつ、生活してると言えます。

そう思うと、自閉症だから刺激になるものを排除して、本人の過ごしやすいようにするやり方

あの"レインマン"が帰っていく施設みたいな、特別な場所ってすごい不自然に感じます。

喜怒哀楽があってこその人生で、いつも同じ単調な生活を人生と呼んでいいものかと。

もちろん、社会のルールは、普通の人用なんだから、子どもたちもそれに合わせなきゃならないと思います。

「障害だから大目に見てよ」をやっていると、その場は許されても、段々白い目で見られるようになっちゃう。

時々、コンビニのレジの人で、大丈夫、大丈夫と妙に優しい声を掛ける人が居ます。

買い物をしているのに、大きな声を出して喚いてる子に、大丈夫って何が?

いや、こっちは教えてるんですけど。。。。 

それを何もさせずに許しちゃ、子どもが覚えられない。

優しくしてるように見えても、この子が出来ない事を逆に助長してるだけの冷たい人に見えます。

特別視してるんですよね。 逆差別。

また、やってはいけない事を教えとかないと、外の世界では許されない事が多々あります。

例えば、嫌な事があった時に物を蹴飛ばす子が居て、

ぽぽろの車を蹴る場合は、まだ修正が効くけど、

よその車を蹴って凹ましたりした場合は、タダじゃ済まされない。

ぽぽろに居るうちに学んでねと思います。

世間から特別な子とちょっとは見られても、同じ社会の中で普通に生活出来るようになって欲しい。

嫌な事があった時は、心が不安定になってパニックにもなるけど、普通の人もおんなじ事ある。

大人になっても叱られる時は誰でもあるし。

そういうのを乗り越えるからこそ、楽しい時があるのもおんなじ。

子どもたちが社会に適応出来るようになるから、世間は普通にしててと思います。

色んな刺激のある社会で、普通に暮らしていく為にも。

 虐待騒ぎがあってから、子供たちに遠慮した対応をしてる時があるかも知れないと感じます。

当事者の子への対応は尚更で、頭をガンガン叩く自傷が出ても、何をしたら虐待と言われるのか?が

よくわからなく、対応が難しい。

結果、自傷が止まる事なく以前より酷い状況になってます。

怒鳴りつけてはいけない、抑え付けてはいけない、など・・・・

その子の為にと思っていた対応に、ケチをつけられるとどうしたらいいのか?

ご質問などは遠慮なく、ご連絡ください。

受付時間
9:00~13:00
定休日
土日祝祭日

留守番電話になっている場合はメッセージを残してください。

後ほどこちらからご連絡します 

お電話でのお問合せはこちら

045-841-5553

歩々路(ぽぽろ)は横浜市港南区にある知的・発達障害児者及び家族のサポート事業所です。