No.190 ダメな子はいない

 緊急事態宣言が出されてから、今までより家に居る時間が長くなって

料理をするようになったり掃除をしたり、はたまた映画を見る機会が増えた人が多くなったそうですね。

(ビデオ屋さんに入る車で渋滞も(@_@))

自分は、それとは関係なくいつも通りの生活をしてましたが、

WOWOWでやってた映画”ビリギャル”を見ました。

ステイホームの期間で見た方も居るかも知れませんが、

これは学年ビリの高校生がたった1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した実話です。

この話の中で、ビビッときた塾講師の言葉がありました。

「ダメな生徒なんて居ない。ダメな教師が居るだけなんです」

ダメな奴は、どんなにやってもダメだと、生徒をクズ扱いする教師に向けた言葉だったのですが

これを、知的障害児教育に当てはめてみると、本当にそうだなぁと思います。

支援者は、多分悪気はないと思うんですけど、いくらやっても覚えてくれない、学べないと思っている。

10秒前に教えた短い言葉(花の名前や国名など)を、聞いても答えられないと、無理と思っちゃう。

または、集中して聞いてくれてないとかも。

だから、その時点で教えるのを諦めちゃって、何でもやってあげちゃう方向に行っちゃうんでしょうね。

でも、僕は、ここからが勝負と思ってます。

1回やってもわからないなら、10回、100回やってわかるかも知れない。

本人の気が向くような、好きな事を交えて興味を持っていったり、図に直してみたり・・・・

繰り上がりのある足し算を、繰り上がる数字を〇の中に入れるルールを作ると、

あっという間に出来た子が居ます。

また、同じ事をするのが得意なのを活かして、買い物の流れが完璧に出来るようになった子も居ます。

出来る能力はあるのに、やり方がわからないのは勿体ない。

そのやり方を、どうやって伝えるのかが面白いとこなのに、それを諦めてるのはダメな支援者と言えるでしょう。

先ほどの計算の方法を学校の先生に伝えると、もっと早く知ってればと仰っていたので、気持ちはあるんだと思います。

ぽぽろの活動の中で、そういう教える事は、制度上さほど求められていないのですが、

せっかくの時間を、何事もなく安全に過ごすだけでは勿体なさすぎる。

遊びも含めて、どれだけ充実した時間を過ごし、未来へ繋げる事が出来るか。

これからも、子どもたちの可能性を、出来るだけ広げる事をしていきたいと思います。

そして、その輪を広げていけたらいいですよね〜

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