毎日、車に乗っていると ラジオを聞く事が多いのですが

「言わなきゃいけない世の中ですから」

こういったフレーズを、最近よく耳にします。

もちろん、主張する事は大切な事だと思いますが、

一方で、言いたくても言えない人にとっては

そういう人たちの主張が通ることによって、

余計にとばっちりを喰うはめにならないかと。。。。

ぽぽろの子に限っても、先ず言葉を発せない子は自分の意思を伝えるのに

ハンディを負ってるし、言葉を話せる子でも上手に伝えられなかったり、

性格的に強く言えない子も居ます。

僕自身も強く主張するタイプではないので、人々の主張が加速する世の中で、

生きにくくなってきてる気がしてます。

福祉世界に関する身近な問題としては・・・・

皆さんは、移動介護にヘルパーの2人派遣ってモノがあるのをご存知でしょうか?

これは、ヘルパー1人では見きれないと判断されたお子さんに支給されますが

(そもそも、資格を持ったヘルパーが見きれないって事がおかしいのですが)

支給される額は、実際にサービスを実施した時間の倍になっています。

2人でみた場合、1人でみた場合の2倍のお金が入ります。

ちゃんとしたヘルパーが1人いるよりも、

能力の劣るヘルパーが2人居る方が得という事です。

本来なら、2人で1人前なのだから

2人派遣しても金額は同一なのが筋だと思うのですが。

この制度を巧く使ってる事業者は多いと思われ、

悪用ともとれるのは2人派遣を使ってる利用者を負担額0の人に絞ってるとこです

例えば、実利用は3時間なのに、6時間分のお金がかかる。

この場合、負担額が発生する利用者は、6時間分のお金を支払います。

だけど、負担額0の人は0のままで利用者は痛まず、

事業者に倍のお金が入る仕組みです。

また、移動介護先で利用者が固まってしまい、

予め決めていた帰りの時間を過ぎた場合、

実際に帰ってきた時間が終了時間とすることとなっていますが、

この時間オーバーする原因は、ヘルパーの力量不足に因る所が大きいと思います。

なのに、時間通りに送れるヘルパーは正規の時間で請求し、

遅くなるヘルパーは遅くなった分を余計に請求出来る、

おかしな仕組みになっています。

福祉に回るお金が少ないから、

事業所はお金を得る事に躍起になる部分がありますが

福祉の財源には限りがある訳で、こういう無駄なお金の使い方をしているから

本当に必要な人へサービスが回ってこないことになります。

予算が足りなくなったら 今後 更に給付率が下がる可能性もあるしそうなると、

事業者が自分で自分の首を絞めていることにもなりかねない。

もっと進んでリーマンのように破綻したら。。。。 

利用者がサービスを受けられない事態に。

言わなきゃいけない世の中と言うのは、自分達の欲や権利を言うのではなく

弱者を守る為に言う事であって欲しいなと思います。

自分自身の主張をあまり言えない僕でも、子ども達を守る為なら言っていきたい。

目先の事に振り回される事なく。

これも今日ラジオから流れてきた言葉で、映画の紹介だったのですが

その中に「政治もマスコミも人々の心を反映してるんだ」
「政治に文句があるなら、先ず 自分自身が変われ!」

汚染米、年金問題と本当に呆れた話が世間を賑わし、

これも自分たちの反映?とも思います。

が、何か問題があった時に、ごまかしたり逃げたりって事は、

割と身近なところに潜んでる気がします。

先ほどの"2人派遣"や、"帰り時間のオーバー"なども

「ひとりのヘルパーでは出来ません」、

「この子が時間通りに帰ってくれないから」と ヘルパーの不甲斐なさを棚に上げて、

子どものせいにするのではなく先ず自分達を見つめ直すことから、

始める必要があるんでしょうね。

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