前号でお知らせさせていただいた、ケルンのオーケストラで団長を務めている

友人のコンサートは、ブラボー!の声も響く中、盛況に終わりました。

今回の帰浜、彼のお子さんふたりも一緒に来日していて、

室の木公園でのお祭りにも一緒に行きました。

子どもたちはドイツ語で話すのに、お父さんは日本語で返すという難しい会話を横で聞きながら

(ついでに、お母さんはアメリカ人です^_^;)

子どもたちに、障害児には会った事がある?と聞くと、代わりにお父さんが答えてくれました。

学校に普通にいるんだよ。

日本みたいに、この子がいるせいでうちの子の勉強が遅れる!といった苦情はないんだ。

逆に居た方が色んな視点から物事を見れるように視野が広がるし、

第一 心の教育の方が遥かに大事でしょ!と。

うん、ホントは これがまともな考えなんだよなぁ。

で、ドイツの障害児教育について ちょっと調べてみたら・・・・

特殊学校と普通学校、障害児と非障害児という分離型の教育が

ドイツの学校教育の特徴だったそうですが1970年代から

インテグレーション(統合教育)の試みが始まり、80年代に入ると

それを可能とする法的整備も進められ、分離型の教育の修正を行ってきたそうです。

そして、障害児も非障害児も学校生活で共に学び合う事により、

人格発達に重要な刺激を受けているそう。

この友人、特別に障害者と関わった経験もない一般の人です。

また子どもたちも、英語の自閉症って言葉に当たる Autismって単語を知っていました。

自ら閉ざすって、おかしいよね、あの子達にあってないとも。

一般的な日本人で、自閉症児がどんな子か知ってる人が何パーセントいるでしょうね?

そして、知らないと自分から隔離しようとしてしまう

(人間って弱いもので、未知の事には恐れを抱いてしまう)

福祉先進国の北欧はおろか、ドイツにも かなりの遅れをとっているんだと実感しました。

自然に考えられればいいんですよね。

特別な事は必要なく、ある子にちょっと苦手な事があればそれを出来る子が手伝う。

相手の事を考える思いやり。 日本人だって、元来持っているもの。

先日のバスハイクでも、障害児に接した事のない人が、感心するほどよくみてくれたりします。

これなんか、経験よりも、その人の人間性が大事ってコトが如実に表れてますよね。

また、プライベートで行った動物園で、ぽぽろの子一家と

バッタリ会った時の事を思い出しました。

「この子、うるさくて大変でしょう?」とお母さんに言われて

「元気だし、独特の感性がすごくいいですよね」と話したら「そうなんですよね〜」とお母さん。

「いえいえ」と変に謙遜したり、逆にベタ褒めする訳でもなく

自分の子をひとりの人格として平坦な目で見ている。

その受け応えが、自分の子をひとりの人間として捉えてる感じで素敵だなぁと思いました。

こういう自然な感覚をひとりひとりが持っていれば、

障害児を特別な目で見る風潮はなくなるし、明るい未来が待っている。

ドイツの地で、なでしこJAPANが世界一に輝いた夏、

障害児をとりまく世界も変わっていく事を信じて。

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